エンタメ好きな人の中には、お気に入りの監督さんや作家さんがいる人も多いことでしょう。私も例に漏れず、好きなゲームメーカーさんがあり、4年ちょっとぶりに新作が出ました。
ヴァニラヴェアさんは出すゲームジャンルが偏らず、というか割とよく変わっていて、厚塗りなテイストのビジュアルをふんだんに盛り込んでいることくらいしか共通点がありません。
今作は『新生シミュレーションRPG』とのこと。
近世西洋ぽいビジュアルの世界で、人間に加えてエルフ、獣人、天使などが存在し、魔法と剣とでバトルするゲーム界隈では王道ともいえる世界でのおはなし。反逆の末乗っ取られた国を、王子が奪還するストーリーです。
ビジュアルのよさはヴァニラヴェアだから当然最高なんですが、そこに加えて今回はシステムもまた!すごい!
最大5人で組めるパーティで敵と戦う戦略系ゲーム。各キャラのジョブと装備によって組まれたコマンドが自動で発動してバトルが進むので、戦う前の組み方次第でぬるいゲームになりそうなところ、相性や連続で動ける回数の制限、最大10チームをどう動かすかなど全くヌルゲーにならず。難易度を軽めにしても気を抜くと盤上がえらいことになりかねません。
自分でスキルを組み、ターン性で戦うシミュレーションゲームは多々ありますが、このパーティ制ってのが大きな違いでこれによってコンボが決められたり、多分カードゲームのデッキを組む楽しさが近いんじゃないでしょうか。
登場するキャラ同士のやり取りも楽しく、終盤ではこの世界の成り立ちの話などもあって世界観も大満足でした。
開発に10年かかったというインタビュー記事もありますが(※)、いや本当にこれ遊ばせていただいていいんですか?限定版こそ2万~3万円してましたけど、通常版の1万円切っている価格で遊べるものではなくない?という質とボリュームです。
遊び始めたらゲームを切り上げても「パーティの前衛を増やすか…」「いや、弓特化のパーティを組んでみるか?」「飛行パーティを組むか機動力特化のパーティを組むか…」と考えること請け合い。
本当にすごいゲームでした。おもしろかった!おすすめです!
※…インタビュー記事はこちら。