『神・時間術』

『神・時間術』という本を読みました。

現役精神科医の著者さんが脳に関するデータや研究の面から、「時間を無駄にせず効率よく生きていく方法」について書かれた本です。テレビでもネットでもお医者さんやお医者さんでない人がいろいろ言うもので、正直どれが真実でどれが虚言かの正確な判断ができませんが、なるほどなと思った点がいくつかあったのでブログに書きます。

 

集中力があるタイミングや、集中力をコントロールできない理由、作り出せる集中力なども興味深かったのですが、特に面白かったのは「15・45・90の法則」。

人の集中力の限界時間の話なのですが、映画がひとつ例に挙がっていました。私の前の会社が映像制作会社でして、受注形式なのでシナリオが決まってるのが基本な中、映画などでたまーに一緒に組み立てられる仕事が来ます。尺って大事ですね。映画1本の尺も話題になりますが(1時間では短いけれど、3時間越えだと超大作ですね)、そのなかでも面白いはずのアクションとエフェクト盛々なバトルシーンが多かったのに、だれちゃった映画の原因は多分これ。見せ場のシーンが怒涛に続くだけではなく、小休止のシーンも必要なわけです。なるほどですね。

仕事でも集中力が切れるまで一気にやるとちょっとの休憩では回復できない疲労がたまるから、強制的に時間区切って小まめに休憩するのも大切なのわかります。だって世の中、長距離走みたいな作業多いですからね…。

 

もうひとつ印象に残ったのは雑念排除。

PCで特定のファイルまで10秒以内にたどり着けるかどうか。人間工学の話にもつながりますし、私が好きなUIの話にもなりますが、必要な情報まで少ない手数でたどり着けるのってめっちゃくちゃ大事ですよね。時間も疲労もカットできる。台所作業でも、一度所定の位置に立ったらそこから大きく移動しなくても必要なものがパッと手に取れるの大事。

 

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

 

 

ごはん漫画

ごはんが好きで好きで仕方がなく、ごはん漫画の流行は嬉しさしかありません。

レシピ付きでよいマンガをご紹介。連載中のもの多いです。

 

衛宮さんちの今日のごはん

 Fateシリーズのスピンオフ。原作を読んだことがない私でもほのぼのとした感じに癒されつつ読みました。そしてレシピがおいしい!スパムおむすび、寄せ鍋、サラダ丼、ハンバーグ、卵焼き…と試してみたレシピ多数。

web-ace.jp

アニメ化もされていまして、1話13分前後、月に一回web配信という形式なのですがまあ背景がめちゃくちゃ丁寧。マンガに合わせた色のテイストでほんわかなのも魅力ですし、料理の作画が鬼のような書き込みでめちゃくちゃ凄いです。ハンバーグ焼くときの油とか一つ一つ描きますか……?とスタッフの正気を疑うレベル。

 

www.youtube.com

 

孤食ロボット

居酒屋のポイントが一定以上溜まったら、独身のお客様に限り食生活アドバイザーなロボットがプレゼントされるという設定。多様な人間とロボットの組み合わせが読みきりテイストで載っているのでどの巻からでも読みやすいです。

絵がほのぼのテイストで和みますし、レシピもなかなかよくて、掲載されていた肉まんを作ってもらって食べましたがおいしかったです。

孤食ロボット 1 (ヤングジャンプコミックス)
 

 

きのう何食べた?

 男女逆転『大奥』が有名な作家さんの、ゲイカップルマンガです。料理が上手なシロさんが冷蔵庫のやりくりや家計のやりくり、さらには栄養バランスなどまで考えて作る日々の食卓。副菜を作らなきゃいけない呪いにかかっているため、毎回品数が多くて勉強になります。レシピもほんっとうにおいしくて…一番開いてます。カブと鳥ひき肉のあんかけ、ツナのにんじんしりしり、たまねぎたっぷりしょうが焼き、じゃがいもグラタン、煮込みハンバーグなどヘビロテメニュー多数。

同じ作者さんの『フラワー・オブ・ライフ』という男子高校生がわちゃわちゃする漫画に出てくるかぼちゃのパウンドケーキもすっごくおいしいですし(オーブンがある実家では毎秋焼いてました)、食エッセイ『愛がなくても喰ってゆけます』はおいしそうなお店が多数出ていて楽しいです。作者さん、多分本当に食べるの好きな人。『西洋骨董洋菓子店』のケーキも凄くこだわってておいしそうでしたね。

作中では描かれないゲイっぽい生活などが描かれた同人誌も出されていますので、興味ある方は調べてください。同人誌の1巻にはレシピ的なものはなかったので、多分今後もレシピは載らないのかなと。

 

甘々と稲妻 

奥さんを亡くした主人公である高校教師、その娘である幼稚園児、教え子の高校生という料理初心者3人で料理を作っていくお話。

幼稚園児が食べたくなるものが基本的にメニューに採用されているので、ハンバーグとか餃子とかべたなメニューがいっぱい!豚汁、皮から作る餃子、茶碗蒸しなど絶対おいしいやつーっておもいながらレシピ試しました。おいしかったです。

カネロニ」っていう食べ物をこのマンガで知ったのですが如何せん食材としての入手が困難でしたが、冷凍食品で売っていたのを見かけたので購入しました。おいしかったです、ラザニアに近い。

甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)

甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)

 

 

ご朱印あつめ

私の趣味の一つにご朱印集めがあります。

ご朱印とは神社仏閣でいただける判子と書き判のセットなのですが、神道好きなので神社縛りで集めて、死んだら棺桶に入れてもらおうと考えています。

 

いただき方

①まずご朱印帳を用意します。大きめの神社だとお守りと並べて売られていますし、最近だとLOFTの文具コーナーなどにもあります。

②お目当ての神社に向かい、まず神様に参拝。ただのスタンプラリーではないので、参拝しないでご朱印をいただくのは神様に対して失礼、という認識です。

社務所や授与所などと呼ばれるお守りなど売っているところで、ご朱印をしているか確認をしてからご朱印帳と初穂料300円を渡して出来上がりを待ちます。

④出来上がったらお礼を述べてご朱印帳を受け取って終わり。

 

注意

ご朱印帳、一度はじめると結構長く使えるので(京都で神社仏閣ツアーしたら話は別)デザインが気に入ったものを代われることをオススメします。もしくは好きな神社で。私は清明神社さんのものからはじめて、今の2冊目は靖国神社のもの使ってます。

※その場で書かず、あらかじめ書かれたものを授与してくださる神社もありますので、その場合は持ち帰ってノリで貼ります。

※たまに見開きぶっこ抜きご朱印や、2種押してくれる神社があり、初穂料がもうちょっとかかります。

※最近はゲーム刀剣乱舞とコラボした神社があって、神様だけではなく刀剣のご朱印などもありました。これ台紙もいい感じの和紙でゲーム好きとしてはめちゃ楽しかったです…刀剣は神社に縁があっての公式コラボなので安心。

京都刀剣御朱印めぐり - 建勲神社

 

あちこち旅をする人も楽しめて、旅のきっかけにもなるし、一生続けられる趣味なのでおすすめです。

『玉子かけ醤油と鰹そぼろセット』

卵かけごはん、お好きですか。私は大好きです。

実家ではたまご+しょうゆ+白米でおいしいおいしいとずっと食べていたのですが、社会人になって友人の結婚式でもらった『柳屋本店 玉子かけ醤油と鰹そぼろセット』が超…おいしかった…!

女友達の結婚式だとお持ち帰りアイテムも甘味だったことが多い気がするのですが(※個人の意見です)、男友達だとこういう感じなんですかね。料理しない人も多いしね。

それにしても本当においしくて「卵かけごはん、可能性のかたまり…!」と、以降はだし醤油や食べるラー油などいろいろ追加するようになりました。でもここの『柳屋本店 玉子かけ醤油と鰹そぼろセット』に勝るトッピングにはまだ巡り合えていません。

セットはブライダル商品枠でしたが、単品でも売ってるようなので是非。

 

www.yanagiya.co.jp

 

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ハルキスト

ハルキストという言葉をご存知でしょうか。作家村上春樹さんのファンをそういうようで、私もそのうちの一人です。

高校時代に学校の図書館で借りた『ねじまき鳥クロニクル』を読んで衝撃受けて、以来延々と読んでいたので、大人になって新刊が出たときやノーベル賞の時期に騒がれるのを知って「メジャーな作家さんだったのか…」と気がついた程度。言ってしまえばよくわからないタイプの小説なので、そんなに読者さんがいるタイプの小説とは認識してませんでした。

文体が好きで繰り返し読んでる中で特に読んでる本をいくつかご紹介。

 
スプートニクの恋人

レズな友人の生き様とその変化が興味深く、そして1冊で完結しているのでよくカバンに入れて何かにつけては読んでいました。

私の中でギリシャ近辺のイメージはこの小説がすべてです。

 

パン屋再襲撃

ファストフードのハンバーガーが食べたくなる作品。短編集の一つなのですが、忘れられないです。

 

羊をめぐる冒険

北海道行きたくなる作品。

 
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

大学で数学を専攻していたので主人公の職業「計算士」に興味凄くありました。今でもちょっと憧れます。パンとシチュー、そしてきゅうりのサンドイッチが食べたくなります。あと空腹の状態でイタリアンのお店に行きたい。

「世界の終わり」という異世界、児童文学感あって好きです。

ねじまき鳥は一度読んで割と満足したのですが、同じくらいボリュームあるのにこっちは繰り返し読んでますね。

 
海辺のカフカ

中学生だけど高校生に見える主人公が、東京から四国まで夜行バスで家出するシーンがスタートなのですが、大学生のタイミングで読んで夜行バスも乗るようになってたので感極まった記憶が。私は夜行バスでがっつり寝るため、サービスエリアでご飯食べることってないのですがイチゴジャムのサンドイッチ食べたくなります。

図書館も好きで、主人公の生活がひたすらうらやましく、自分の性別に対して考えるところあったので大島さんという主人公に優しい性的少数者の存在は衝撃でした。

ラップサンドとうなぎと定食屋の朝ごはんが食べたくなります。

 

ノルウェイの森

緑が作るごはん、凄く食べたいです。あと大学近くの洋食屋さんにも行ってみたい。すき焼きも作りたい。

大学生の頃に読んでましたが、大学の雰囲気が違いすぎて東京って凄いなとおもってましたが、これどちらかというと時代の違いな気がしますね。

 

村上春樹さんの長編作品は「あっちに行きそうな人」や、「あっちの世界」、そして「変わり者だけど絶対あっちにはいけない人」というパーツがそろってて毎回好きです。私は普通に生活で来ている時点で「あっちに行きそうな人」にはなれないですが、「変わり者だけど絶対あっちにはいけない人」は主人公を現実に繋ぎとめて勇気をくれる素敵な存在なのでそんなものになりたいなと常々おもいます。

あと疑問なのですが出てくるご飯がすごく食欲を刺激してくるのは何故なんでしょうか。味の感想が細かいとか、特殊な文章でもなんでもないのに…突然に出てくるからいいのかな?

 

村上さんの小説は展開もよくわからないし、オチもすっきりしないし、エロシーンが結構ヘビーで癖があるため読めない人は読めないけど、嵌ったら凄いハマるので一度も読んだことない方は読んでみてほしいものです。多分嵌らないタイプはネアカ。

『家事がしやすい部屋づくり』

片付けとか好きで、整理収納関連の記事とかブログをちょいちょい見てます。中でも最近気になってるのは整理収納コンサルタントの本多さおりさん。女性向け生活系雑誌によく載っているので、見たことある方もいるのでは。

 

・作業をするエリア近くにモノを置く

せやな、とおもって掃除用具をひとまとめにせずに適切に配置したら確かに掃除しやすくなりました。あといちばん大きいボウル、お米研ぐのに使うのがいちばん使用頻度高いのでボウル仲間から分けて米びつの横に置いてます。便利。

 

・事務仕事は喫茶店がいい

わかる。基本家ごはん、お茶も持参派なのですが、たまに贅沢する気分で書き作業や本抱えて喫茶店行きます。適切な室温、おいしいお茶、ただの机、ちょっとした雑音が必要なのでお店は選びます。

 

・冠婚葬祭グッズは別に分けておく

筆ペンやご祝儀用の封筒、新札、袱紗、数珠など。年に1~2回は挙式か葬式に呼ばれるので、これはよかった…!旦那様の黒ネクタイ他もロストしがちなのでまとめました。大正解。

 

・ラベリング

旦那様と家事共有するのにも便利。ごみの仕分け内容とか。テプラないので白いマスキングテープに手描きしてます。アクリルテープディスペンサーは本多さんイチオシの無印良品のもの。シンプルで害がない。

 

ジップロック

お弁当で冷凍食品よく使うので、開封したものを3つくらいはジップロックにまとめちゃうのは使い勝手よいです!

 

などなど、いろいろ参考させてもらってます。暮らし方のエッセイぽいところもあるので、エッセイ好きとしても好きなのかも。

 

特に好きな3冊。

モノは好き、でも身軽に生きたい。

モノは好き、でも身軽に生きたい。

 
家事がしやすい部屋づくり

家事がしやすい部屋づくり

 
暮らしのつくり方 ~整った暮らしの先にあるもの

暮らしのつくり方 ~整った暮らしの先にあるもの

 

 

本多さんのブログも稼働中。最近は2人いるお子さんと一緒に収納を試行錯誤してるようです。幼児がいるとぐっとアイテム増えますからね。

chipucafe.exblog.jp

 

本多さんも読んでた産経エクスプレスという新聞、カラーだし量多すぎないし海外のニュースも多いので私も気に入ってたんですけど廃刊になってしまい無念。

『舞妓さんちのまかないさん』

兵庫県生まれ兵庫県育ちなので宝塚には2度行ったことがありますし、タカラジェンヌ宝塚音楽学校の学生さんを街中で見たこともあります。しかし京都となると同じ関西とはいえ遠く、舞妓さん芸子さんを見たことはありません。

そんなでごはん漫画にカテゴライズはされそうだけど、舞妓さんの生活や成り立ち、花街のイベントがわかる『舞妓さんちのまかないさん』はとても面白いです。

 

主人公は16歳の少女。幼馴染の親友と一緒に、青森から舞妓修行の為に上京してきた子です。今は訳あって「まかないさん」として舞妓さんがクラス屋形で日々ごはん作りをしていますが、親友が舞妓として精進しているのを応援して暮らしています。この親友がまたすっごい頑張り屋さんで真面目で応援したくなるんですよ…好き…。

ごはんも毎回いろいろと出てきておいしそうで、レシピこそ載ってなくても「あ、週末うちも焼きそばにしよう」「青森にはいかめんちって郷土ごはんあるんだ…いつか食べてみたいなあ」などと食欲が刺激受けること間違いなしです。

それにしても舞妓さんって大変な…私が踊りや音楽系のスキルがないため、ひたすら大変そうにみえますが、でもまわりがみんな仲間ってのは一芸を極めたいタイプの人間には適所なのかもしれません。

 

こののんびりごはん漫画が週間少年サンデーという少年誌に載っているのがなんだか不思議。

 

 

 今月最新7巻が出たのですが、作中出てきた「花札」。以前買った『京都スーベニイル手帖』に実物ぽいものが入ってました!

 装丁にめちゃくちゃ凝った本なのですが、舞妓さんについて写真つきで簡単に説明がありますし、花札サンプルが見れるのはレアなので見て欲しい…いやだって舞妓さん遊びとか庶民ではなかなか無理でしょう…実物ゲットは夢のまた夢…。でも推しができたら直接呼べて芸が見れて、なんならごはんも連れ出せて、とアイドル推すより近くてよさそうですね。

 

京都スーベニイル手帖・冬春編―ぼくの伯父さんの旅のお土産ブック

京都スーベニイル手帖・冬春編―ぼくの伯父さんの旅のお土産ブック