本いろいろ
『ダンジョン飯』というおもしろい漫画のご紹介です。 作者の九井諒子さんは元々変わった設定や切り口の短編を描かれることが多く、そして画力がびっくりするくらいあってよく読んでいたんです。人種が描き分けられるし、ノンフィクションエッセイでありそう…
中学での社会でも、高校の地理でも、アフリカって言及が少ないエリアでした。 履修していないけど、世界史でだってエジプト以降にアフリカが話題にのぼるのは大航海時代になってからでは? でも今や独立して久しく、国ごとに情勢は様々。治安が悪かったり、…
魚のさばき方とか、ゼロからする稲作みたいなノリでずっと興味があった屠畜。 でもマグロ解体ショーとは違って殺すところからやるからか、テレビでも全く見たことなく。 最初に興味がわいた中学生のころはネットもまだまだ普及しておらず、SNSはないし、画像…
私は営業というものがあんまり好きではないです。 直接声かけられて営業受けても魅力があまりないし、断るのも疲れるけど断らなきゃいけないし。そんな不愉快な営業しかされたことなかったから、仕事としても絶対選びませんでした。 が、瀧本さんの『武器と…
『テスカトリポカ』という言葉をご存じでしょうか。 アステカ王国の神様の一人である『テスカトリポカ』。 今回紹介する小説は『直木賞』『山本周五郎賞』『このミス2022/2位』『週刊文集ミステリーベスト10/2位』『ミステリが読みたい!2022年版/2位』とめ…
カテゴリとしては旅エッセイになるとおもうんだけど、元気がもらえる本を読んだので紹介します。 『祖母姫、ロンドンへ行く』です。 dps.shogakukan.co.jp やや体力は落ちているし頑固だけど美や芸術に造詣がある祖母と、イギリス留学帰りの孫である著者が、…
ロシアが「米英の手によるナチズムやファシズムがロシアを滅ぼそうとしている。戦いでの連帯を呼びかけ、再び勝利する」なんて言いながらウクライナを侵略していますが、果たして私たちはナチズムについてどれくらい理解しているでしょうか。 全然わからない…
私はなぜか小学生のころから戦争や虐殺問題に関心があって、意識的に関連本を買ったり借りたりして読んだり、ドキュメンタリーや映画を見たりしてぼちぼち30年になろうとしています。 そしてずっともやもやを抱えていました。 太平洋戦争での空襲や原爆の被…
昨年「これよかったよ!」とブログに書いた、『メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』。 hyakki-tiger.hatenablog.com 続編が出ていました!!! 続メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた 作者:吉川 …
傾聴、というほどではなくても、人の話を聞けるスキルは欲しいところ。そんなときに本屋で平積みされてるこちらを見かけて、手に取りました。 聞く習慣 作者:いしかわゆき クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon 「他人に興味がないから、本…
『戦争は女の顔をしていない』で有名なスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの『亜鉛の少年たち』を読みました。 1978年~1989年のアフガニスタン紛争に参加したソ連の少年、女性、その母などのインタビューを集めた本です。 今今ウクライナ戦争を目の当…
フルカラーのエッセイみたいな漫画、『家が好きな人』を買いました。 自宅が好きな女性5人の日常が描かれていて、部屋の中も「あ~この家具見たことある」「こういうことあるある」「グラスとか家具とかファブリックとか、こういう女の子が持ってそう!」な…
私は死刑賛成派なんですが、それはぼんやり「どうしたって周りに危害を加えないと生きていけない思考の持ち主を、税金で自然死するまで養うのももったいないのでは」と考えているからです。 でも人権の問題か日本は死刑が残っているけど、海外では撤廃されて…
メイク初心者にも向いてるけど、メイクオタクじゃないアラフォーにこそ読んでほしい一冊、『メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』を読みました。 メイクがしっくりきていないアラフォー漫画家さんに、もともとお友達だったビュ…
ナオミ・オルダーマンさんというイギリスの作家さんのSF小説『パワー』を読みました。突然世界中の女性が強い電力を放出できるようになり、男女間の力関係が反転した世界での小説です。おおむね4つの視点で話が進んでいく群像劇ですが、この舞台を描くのにそ…
たまたま立ち寄った出先の本屋で『リラと戦禍の風』が目について(平積みされていました)、「魔物が出てくる第一次世界大戦」という設定に惹かれて購入しました。おもしろかったです。 当時いかにどこもひもじかったか、島国な日本と違って陸地でつながってい…
WW2の戦闘について地図付きで説明がある2冊を読みました。どちらもイギリスの方が著者のようです。 地図とタイムラインで読む第2次世界大戦全史 作者:ピーター・スノウ 河出書房新社 Amazon 地図と解説でよくわかる 第二次世界大戦戦況図解 WWII Illustrated…
専門書をあれこれ読むようになって気が付いたのは、「専門家の人って賢くておもしろいな」ということ。知識量が違うので、アウトプットのうまい下手はあるけど、総じておもしろい。 アイデア出しなどでたまに「部外者のほうが意外と面白いアイデアが出せるの…
昨年落乱にハマってから、ちまちまと室町・戦国時代関連本を読んでいるのですが、おもしろかったのでご紹介します。 図説・戦う城の科学 古代山城から近世城郭まで軍事要塞たる城の構造と攻防のすべて (サイエンス・アイ新書) 作者:萩原さちこ SBクリエイテ…
ヤングケアラーに興味がわいたのでタイトル直球そのままな本を2冊読みました。これ両方一度に読んでよかったなと感じました。 ヤングケアラー―介護を担う子ども・若者の現実 (中公新書) 作者:澁谷智子 中央公論新社 Amazon ヤングケアラー 介護する子どもた…
昨年2021年は英語参考書良書ラッシュだったわけですが、同界隈でこれまた買われた『現代文解釈の基礎』という現代文の参考書をやっと解き終わりました。よかったです。 元々の本が1963年発行なので例に出されている文は古めなんですが、まあ解釈には何の問題…
エッセイコミック『鍋に弾丸を受けながら』では「危険なところにこそおいしいものがある」という発想の元、世界のおいしいものを紹介してくれていて楽しいのですが、 comic.webnewtype.com やや似ている「被差別側にはそこでしか食べられないごはんがある」…
戦争の歴史をを見ていると気象でのトラブルというのはびっくりするほどある、ということを教えてくれる一冊を読みました。 www.sbcr.jp これ多分季節問わず世界旅行しまくってる人でないと体で理解できないのですが(私も頭でしか理解ができていない)、地球っ…
私はずっと反出生主義者なんですが、この思想は厭世家(ペシミスト)なんかよりめちゃくちゃ口に出すことが憚られます。 というのも、親はこどもを産みたくて産んだし、弟夫婦もこどもを望んで産み、友人も会社でも「こどもが産まれることはいいこと」という…
考古学というとどんなイメージでしょう。インディジョーンズ?もしくはブラシ片手に遺跡を発掘している姿? もちろんそれも正しいのですが、実は最新技術をバリバリに使ってPCで考古学する人たちがいます。宇宙考古学者です。 宇宙考古学の冒険~古代遺跡は…
古代中国ってふわっとしているというか、『三国志』『キングダム』あたりの時代の庶民生活ってどうなってるんだろうという疑問にお答えする本が出ました。『古代中国の24時間』。秦漢時代(B.C.221~A.D.220)の日常史を中高生でも面白く読めるように、専門書…
日本のバトル系のエンタメではわりと子供が活躍するものが多く(少年漫画が多いから?)、対してアメリカだと少なくとも青年が戦ったりするわけですが、現実問題として最近の戦争って子供がよく戦っているよね、そこのとこ実際どうなのとおもって『子ども兵の…
どの歴史的出来事を調べるにもそうですが、著者によって記述が偏っていたり、掘り下げがすごかったりと差が出るもの。まあそういうものなので、いろんな本を読むことで総合的に学んでいくべきなわけですが。 そんな中、『図表と地図で知る ヒトラー政権下の…
みなさん、世界では遺体をどう処理しているか知りたくないですか。私は知りたかった。ので読みました。 www.yuzankaku.co.jp すごいサクサク説明されていくので、読みやすかったです。 地球をエリアごとに区分し、国名・地図・簡単な国の概要(葬送に関係する…
私は第二次世界大戦の独ソ戦…特にドイツ側の資料を興味あってなにかと読んでいるのですが、今までとはまた違う切り口の本が2021年に出たので読みました。今まで行ったことがない地元の図書館で登録と予約をしてまで読んだ本。興味深かったです。 www.unp.or.…