『日本の七十二候を楽しむ』

古典を義務教育でまじめに取り組んでても抜け落ちる、江戸時代からの文化。そのひとつが七十二候です。

二十四節気は「春分」「夏至」「秋分」「冬至」などまだカレンダーや理科で知る言葉が入っていますが、さらにそれを3つに分けた七十二候です。恥ずかしながら30歳こえるまでその存在も認識していませんでした。知ったのも、たまたま小説に出てきたから。小学校の頃から結構本を読んでいるつもりでしたが、自分チョイスなために知識の偏りがあったことが否めません…。

 

もともと中国でできたものなので、すべて漢字で表現されています。

旧暦ものなので調べないとわからないのですが、たとえば2018/8/13(月)から5日間は二十四節気立秋」のうちの七十二候「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」。

今年は酷暑も酷く暦では秋といわれても嘘でしょとしか思えませんが(そして暑すぎてひぐらしどころか普通のせみですら夜に鳴く)、そういわれるとちょっと雅な気分になります。

本にはその時期の日本の行事や、旬の草花、虫、魚などが水彩画テイストの絵で紹介されていて読んでいて楽しいです。俳句作る人には直接的に役に立ちそうですが、そうでない人も季節を感じるきっかけになるかと。

ジャパニーズスローライフのヒントとしてもいかがでしょう。

 

日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―

日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―