ハルキスト

ハルキストという言葉をご存知でしょうか。作家村上春樹さんのファンをそういうようで、私もそのうちの一人です。

高校時代に学校の図書館で借りた『ねじまき鳥クロニクル』を読んで衝撃受けて、以来延々と読んでいたので、大人になって新刊が出たときやノーベル賞の時期に騒がれるのを知って「メジャーな作家さんだったのか…」と気がついた程度。言ってしまえばよくわからないタイプの小説なので、そんなに読者さんがいるタイプの小説とは認識してませんでした。

文体が好きで繰り返し読んでる中で特に読んでる本をいくつかご紹介。

 
スプートニクの恋人

レズな友人の生き様とその変化が興味深く、そして1冊で完結しているのでよくカバンに入れて何かにつけては読んでいました。

私の中でギリシャ近辺のイメージはこの小説がすべてです。

 

パン屋再襲撃

ファストフードのハンバーガーが食べたくなる作品。短編集の一つなのですが、忘れられないです。

 

羊をめぐる冒険

北海道行きたくなる作品。

 
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

大学で数学を専攻していたので主人公の職業「計算士」に興味凄くありました。今でもちょっと憧れます。パンとシチュー、そしてきゅうりのサンドイッチが食べたくなります。あと空腹の状態でイタリアンのお店に行きたい。

「世界の終わり」という異世界、児童文学感あって好きです。

ねじまき鳥は一度読んで割と満足したのですが、同じくらいボリュームあるのにこっちは繰り返し読んでますね。

 
海辺のカフカ

中学生だけど高校生に見える主人公が、東京から四国まで夜行バスで家出するシーンがスタートなのですが、大学生のタイミングで読んで夜行バスも乗るようになってたので感極まった記憶が。私は夜行バスでがっつり寝るため、サービスエリアでご飯食べることってないのですがイチゴジャムのサンドイッチ食べたくなります。

図書館も好きで、主人公の生活がひたすらうらやましく、自分の性別に対して考えるところあったので大島さんという主人公に優しい性的少数者の存在は衝撃でした。

ラップサンドとうなぎと定食屋の朝ごはんが食べたくなります。

 

ノルウェイの森

緑が作るごはん、凄く食べたいです。あと大学近くの洋食屋さんにも行ってみたい。すき焼きも作りたい。

大学生の頃に読んでましたが、大学の雰囲気が違いすぎて東京って凄いなとおもってましたが、これどちらかというと時代の違いな気がしますね。

 

村上春樹さんの長編作品は「あっちに行きそうな人」や、「あっちの世界」、そして「変わり者だけど絶対あっちにはいけない人」というパーツがそろってて毎回好きです。私は普通に生活で来ている時点で「あっちに行きそうな人」にはなれないですが、「変わり者だけど絶対あっちにはいけない人」は主人公を現実に繋ぎとめて勇気をくれる素敵な存在なのでそんなものになりたいなと常々おもいます。

あと疑問なのですが出てくるご飯がすごく食欲を刺激してくるのは何故なんでしょうか。味の感想が細かいとか、特殊な文章でもなんでもないのに…突然に出てくるからいいのかな?

 

村上さんの小説は展開もよくわからないし、オチもすっきりしないし、エロシーンが結構ヘビーで癖があるため読めない人は読めないけど、嵌ったら凄いハマるので一度も読んだことない方は読んでみてほしいものです。多分嵌らないタイプはネアカ。