『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』

本日は面白くて続きが気になってニートが読みきるのに7日フルで費やした小説のご紹介。

 

本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』

https://ncode.syosetu.com/n4830bu/

 

国内創作小説掲載サイトとして不動の一位を誇る『小説家になろう』というサイトに掲載されていたものです。完結してます。

 

小説家になろう』でヒットして単行本化・アニメ化した作品の定番設定「主人公が事故などで死亡し、現代知識や転生時に神様に付与された凄い能力をもってして異世界で大活躍」。『本好きの下剋上』も序盤は同じで、本好きな主人公が転生した先は「植物による紙も印刷技術もまだないため本がめちゃくちゃ高価で、魔法という技術がある西洋ファンタジー」な世界。そこで主人公はとにかく本を手に入れるため紙を作り、識字率を上げられないか考え、印刷技術も構築し、そのついでに他の文明も広め、結果的に成り上がっていくお話です。「主人公は魔力も高い」という王道設定もついてくるので、そこを含めて設定と展開が凄く面白いんです。

 

他作品を引き合いに出して申し訳ないのですが、

自分の目的の為に周囲を巻き込んでどんどん進んでいく様は『彩雲国物語』!

中盤から出てくる魔法学校的なところでどったんばったんする様は『ハリーポッター』!(ただし寮の数や設定が大幅に違うためハリポタヒット時にやたらと出てきたなんちゃっとハリポタとは全然違う!)

「平民の主人公が貴族になる」という展開は結構ありますが、そこから巻き込まれる展開が「えっそんなことが!? この(むちゃくちゃな)主人公は一体それをどのように対処するんだ!?」とわくわくが止まりませんでした。

主人公が大半10歳ぐらいまでの容姿で展開することもあり、ラノベではあるんだけど児童文学っぽさがかなりあります。それっぽい装丁にしたらどうだろう…と思うのですが、駄目かしら…。

 

異世界の文化を主人公と一緒に徐々に理解して、「あのとき言ってたのこういうこと!?」「あの行動、あれは周囲からこう見えていたのでは!?」というにやにやが出てきたりして、最後にすっごくすっっごく萌えた後もう一度読み直したくなるところも素敵。文化に合わせたくどき文句とかそういうの民俗学な感じします…本当に好き…。

単行本化もばりばりしてて、アニメ化も決まってるのにまだ全話公開してくれているのは本当に頭が上がりません。神に祈りを!!!

 

www.tobooks.jp

booklove-anime.jp

ボリュームは半端ないので、ニート以外は一ヶ月かけてなんとか読みきれる量なのではないでしょうか。試験前に出会ってしまったあなたはご愁傷様。