『ファンベース』

ちくまさんがkindleフェアをやっていたのでホイホイ本買いました、その2。

 

 

パレートの法則をご存じでしょうか。2割の人間が8割分の働きなり利益なりを出してくれているという法則。例えばソシャゲも、一部のすっごい廃課金者のお金で成り立っているというのは半ば常識。

これからの営業や広報がすべきは「バンバンCM出して顧客を増やす」ではなく、「その2割のコアファンにファンミしたり自分の取柄を勘違いせず大切にして」いくこと。そこから、コアファンの課金額をあげたり、口コミで新規顧客を増やしてもらったりすればいいじゃないって本です。

 

そのためにすべきは何か?

・過剰な量のCMを出さない(頻度が高すぎると不愉快)

・ファンが推しやすいように他のファンが推している姿を見せたり、商品も会社も推して恥ずかしくないようにする(モラルなりキャラなりを間違えず、炎上を避ける)

・新商品をこっそりコアファンに先行お披露目するくらい大事にする

・商品の品質やウリ(USP)は世に出せば他社に真似されてしまうこともあるが、ストーリーがあれば愛着がわいて替えが利かなくなったりするので工夫する

・社員もしっかり大切にし、「強火のファン」にする

推してたら知ってるけど推してない私は知らない、という事例サンプルもいくつかリンクが掲載されていて(webニュースや広報関係のサイトのインタビュー記事ですね)、なかなかおもしろかったです。そういう経営の仕方もあるのかーと。一部リンク先が登録制のサイトで読めない記事もありましたが…。

 

個人的にも推しが増えればうれしいので、安心して推せる会社なり商品が増えてくれれば何よりです。搾取されてるとかでなく喜んでおかね出せるからwinwinなんですよね。