すばらしい乙女ゲームクリアしたのでご紹介します。
『ジャックジャンヌ』というタイトルですが、界隈でここ数年一番の新規ビッグタイトルなんです。
原作シナリオが『東京喰種トーキョーグール』を書き上げた漫画家石田スイさん。と、『東京喰種』でノベライズ手がけた十和田さん。
コンセプトアートは『ニーア』『ポケモン』『FE風花雪月』他で有名な浪人さん。
2度ほど発売延期したので警戒していたのですが、いや~本当にびっくりするほど出来がよかったんです。
主人公が諸事情あって男装して男性版宝塚歌劇みたいな寮制の学校で奮闘する話なのですが、
キャラがよくあるテンプレなつくりではないし作中で成長するし、
歌劇シーンでリズムゲーがあるのですが歌と踊りがすごくいいし、
声優さんの演技もすごくいいし、
ともすれば適当に描かれがちなサブキャラも魅力があるし多いし、
スチルも漫画家さんが描かれたことでちょっと他の乙女ゲーとは毛色が違うしで、もうすっごくすっごくいいです!
立ち絵の種類と、歌劇シーンでの3Dキャラ、そして発売前から今に至るまで石田スイさんが漫画描いてた集英社からの後押しもあって「すごくお金かけてるなあ」というのは伝わってきたのですが、それに見合うだけの素晴らしいコンテンツとボリュームでした。まあボリュームというか攻略に時間かかるのは周回に不向きな構造だからなのですが。
今までコンシューマで乙女ゲームしたことない若い世代にも、そこそこプレイしてきて今は第一線を退いてる古参の乙女ゲーマーにも遊んでみてほしい。それだけの価値と魅力がある一品。
惜しむらくは石田さんが漫画家さんなので、続編は絶望的ということですね。いや、少年漫画家さんなのに、これだけ全力尽くして乙女ゲームを1作作ってくれたことだけで大感謝するべき案件なのですが!!
追記(2021/4/24)
資料集『ジャックジャンヌ Complete Collection 』
プロフィールや立ち絵などの網羅は乙女ゲー資料集として基本なのですが、歌唱のパート分け、制作年表、石田先生十和田さんペアのロングインタビュー、コンセプトアートの浪人さんのコメントと豪華!!!ジャックジャンヌファンなら買って損ないです!
サイトにあるSSとセットの素晴らしいコンセプトアート載せてないのは何故かわかりませんが…!
小説『ジャックジャンヌ夏劇』
夏公演前後の没案なのか、本編に沿ったストーリーの攻略キャラの思考や、主人公が知らない行動を知ることのできる一冊。本編にこのレベルのエピソードまで入れると長くなりすぎるから省いたのかしら…でもここ知らなくても本編で十分話が整っているし…という感じの本編クリアした人には堪らないエピソード集。秋公演、冬公演分も見たいですね!