みなさん、『忍たま乱太郎』はご存じでしょうか。
原作の漫画は『朝日小学生新聞』掲載だったので小学生の頃に廊下で張り出されていたのを見たことある人もいるだろうし、1993年からずっと夕方NHKでアニメやっているので多分30代以下ならご存じの方多いはず。
原作者さんの体調の都合ではあるものの完結したそうなので全65巻買いました。めっちゃくちゃおもしろかったです…!!小学生のころから愛読書にしてたら人生変わったのではないか、というレベル。
『落第忍者乱太郎』
時代は室町時代末期という織田豊臣徳川が大活躍し始める直前の戦国時代。主人公の乱太郎10歳が立派な忍者になるべく全寮6年制の忍術学園でがんばるお話。
当時の文化がよく調べられて書かれているものの、小学生がわかりやすいようにたとえば「アルバイト」なんて言葉が出たり、食堂ごはんが和洋中なんでも揃っていたりというハズシもあり。全編ギャグにしてシリアスにはせず、一巻分ごとに冒頭はキャラが自己紹介をし、年を取らずずっと1年生の乱太郎達と一緒に過ごせる初心者にやさしい仕様。
先輩や先生には敬語でしゃべる10歳の忍たまという小学生向けだなあとなめていたのですが、学園は上級生も先生もすごく頼りになるし下級生の面倒をよく見るしで「そりゃ年上を敬うし慕うわ…」と納得。上級生のカッコよさもさることながら、ていねいに描かれた、そして下品でもないコメディマンガとしてとてもよかったです。
『小説 落第忍者乱太郎』
小説がこれひとつしか出ていないのが不思議に思える逸品。すごくおもしろいです。
こちらはシリアス寄りで、漫画ではギャグとしてバンバン打っていた火器他の危なさや忍務の危険ぶり、土井先生の優秀さ、原作リスペクトの忍たまのお約束ギャグの見事な導入具合…いろいろ詰め込まれていて、すっごく素晴らしい。これも小学生向けなのかな、文章量も多くないのでスッと読めます。
ファン間で映画化が望まれているような空気を感じましたが、それも納得のストーリー。土井先生ファンと6年生ファンは絶対読んでください。
『劇場版アニメ忍たま乱太郎 忍術学園全員出動!の段』
原作の漫画2冊ほどをうまく融合合体させ、なおかつアニメ忍たまとして出演キャラを増やしたり、主人公の見せ場を増やした逸品。
劇場版はちょっとシリアス寄りにしていいという判断をしたのか、アクションシーンがかっこよく描かれ、ピンチのシーンがちゃんとピンチのシーンとして心配になる描き方されています。冷静に考えたら今殺されていたのでは、死んでいたのではという…。でも忍たまなのでギャグもあって最後はニコニコできます。
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