『世界屠畜紀行』

魚のさばき方とか、ゼロからする稲作みたいなノリでずっと興味があった屠畜。

でもマグロ解体ショーとは違って殺すところからやるからか、テレビでも全く見たことなく。

最初に興味がわいた中学生のころはネットもまだまだ普及しておらず、SNSはないし、画像を表示するだけでラグるような時代。全然情報にとどかず、「いつか見たいなあ」とワクワクを胸にしまって20数年。

まだ本物は見れていないけど、同じように興味を持って、実際に調べて絵と文を書き起こして下さっている方がいました。

 

www.kaihou-s.com

私は好き嫌いが多く、内臓系も駄目なので例えば実際に捌くところに立ち会ってもそれを食べられません。だから韓国とかイスラム圏に行って、実食する作家さんの体験談は本当に面白かったです。

 

同和問題にも関心があるので、「日本では屠畜という職業は過去、差別される側の仕事だったけど、海外ではどうなの?」という視点での観察もよかったです。宗教とか風習とか、世界にはいろんな視点があるものですが、似てるところは似てるんですね。

 

国内の屠畜についてもガッツリ取材していてよかったです。日本で狂牛病が騒がれたとき、私は10代で食事関係は完全に親任せ。検査法などを調べることもなかったのですが、すごくしっかり検査と管理をしていて、少なくとも日本で牛の解体ショーは絶対できないことがわかりました。

現代では生ハムの原木が売れるし、そのうち鶏ぐらいなら…と期待してたけど、こちらはこちらで羽をむしるため遠心分離機みたいなのにかけめのは風情ないしね。