『ダンジョン飯』

ダンジョン飯』というおもしろい漫画のご紹介です。

作者の九井諒子さんは元々変わった設定や切り口の短編を描かれることが多く、そして画力がびっくりするくらいあってよく読んでいたんです。人種が描き分けられるし、ノンフィクションエッセイでありそうなシンプルな絵から漫画絵、リアル系といけて、「いやーほんと絵がうまいなあ、設定も面白いしすごいな」と追っかけていたら、初めての長編漫画。短編以外にも描けるのかしらとハラハラしていたけど(長編になると伏線とか持久力とかまた別のスキルが必要になると考えていたので)全くの杞憂でした。

 

絵がうまくて崩れないので本当に安心して読めるし、「潜入したダンジョンでは持ち込んだ食べ物がなくなったら脱出するしかないところ、その場で食材ゲットして食べ進めるからガンガン進める!」というコメディタッチというか、単話でも楽しくて、長編としてもテーマがブレなくて…とすごい漫画でした。

ゲームでいうと任天堂レベル…と個人的には思っています。絵や配慮の質が全編に渡って高く行き届いていて、ちゃんとまとまっている。ちょっとした毒もある。会社というチームじゃなくて個人で成し遂げられたのが脅威。

 

ダンジョン飯』全14巻。すばらしくまとまっていながらも、『九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー』『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版』でばっちりおまけも楽しいので、本編で大満足した方はこちらも是非。

 

 

アニメのサイトはこちら。漫画の質の高さを取りこぼさないすばらしさ。

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