『戦国の作法』

戦国時代、武将の話ではなく一般庶民てどんな感じだったの?という疑問の解を求めて『戦国の作法』という本を話を読みました。

 

 

庶民は税の関係で領主や守護ともめたり、水の配分や山のテリトリー問題で近隣の村ともめたり。

 

殺人事件が起きて被害者側から訴えられた場合、加害者本人ではなく加害者が所属する共同体から解死人なる生贄を差し出して解決するとか。(子供や弱者が差し出されて、処刑されることはめったにないらしい)

 

苗字も立場もない弱者も「じゃあ俺の息子たちには講(※)に所属できる立場に上げてくださいね」なんて条件付きで生贄に出向くとか。

※講…信仰グループ。みんなで積み立てたお金で代表者が伊勢神宮なり該当の聖地に参拝に。正規の村人のみ加入可能。

 

三昧聖なる墓守は田を耕すでもないし、下人と一緒に「敵味方の沙汰に及ばない」なんて一人前の人間扱いされていなかったり(まあこの時代は女もそうです)。

 

双方譲らないもめごとの場合は湯起証と言う「熱湯の中の石を素手で取らせて翌々日にただれていなかったら真実を、ただれていたら嘘を述べていたとする」なんてジャパニーズ魔女裁判か?という作法を取られていたり(双方が嘘つきだったり双方が真実述べていたりする場合は幕府や間に入った第三者が仲裁して終了)(上位版はあっつあつの鉄を持たせる)。

 

ガチの謝罪の仕方は「名主の家を焼く→髪を剃り、名前を変える(出家のてい)→墨衣を着て→村野神社の前で首を差し出す」。

 

絶対学校の授業ではそこまで説明されない範囲だろと思うのですが、当時は当時なりのルールで生きていたんだなあとしみじみしますね。避けたい転生先ではありますが。おもしろかったのでおすすめです。