『イラストでまなぶ! 戦闘外傷救護 -COMBAT FIRST AID-増補改訂版』

ふと思い立って戦闘外傷の本を買いました。

 

イラストでまなぶ!  戦闘外傷救護 -COMBAT FIRST AID-増補改訂版

イラストでまなぶ! 戦闘外傷救護 -COMBAT FIRST AID-増補改訂版

  • 作者:照井 資規
  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

アメリカ軍で実際に運用されている救護の本でして、「外傷は時間との勝負」とのこと。例えば銃や爆弾テロなどによる致命的な外傷の場合は1分以内に止血できるかが生死の分かれ目になるそうです(一般人だと包帯持ってても取り出すだけで手遅れになりそう)(そして一般人は包帯を持ち歩かない)(そして軍が使うのは包帯ではなく止血帯)。そこで医療従事者でなくとも即座にできることをまとめた本です。日本だと銃によるケガはなくとも災害大国ですからね、止血くらいは知っといてもいいかなくらいで。

 

「複数のケガ人が出た場合、どこの怪我をしてる人が優先か」

「今や衛生兵だけでなく軍人全員が包帯軟膏三角巾などファーストエイドキットを装備している」

「ケガ人が出たということは、そこに危険があるわけで、その確認せずして近寄ってはならない(だからまずは自分で止血他できることはする)」

「止血する手筈はこれこれで、さらにこうすると義手義足が付きやすく社会復帰しやすくなる」

「汚染物質が広がっている可能性を考える(特に日本はすでに毒ガステロ経験国ですし)」

…と、実際に使えはしない知識が大半ですが(がっつり血の流れを止めるの失敗すると重大な障害につながることともあり、日本では講習受けてない人が止血帯使うのは違法)、雑学として十分面白いし、これを機に各地方の消防で実際に学べる救急講習を習いに行くのもいいのではないかと。

 

サンプルに東京のもの。

www.tfd.metro.tokyo.lg.jp

まあそんなで止血帯による止血は無理でも、「上を向いて寝そべっていると、履いたとき吐瀉物がのどに詰まっちゃうから横向けにする」「AEDの使い方」「体温を下げないようにするには」「なにかが体に刺さっているときは、それが栓になって出血してないだけかもしれないので抜かない」など、安全に使える救護方法も載っています。

使う機会がないのが一番ですが、何かあった時に役立てばいいですね。