忍者関連の本として、こちらも目に留まったので読みました。
実際の忍者が書き残した忍術伝書をベースにした本書。
伊賀甲賀の話もあれば、忍び六具なる基本道具の説明、昼より夜のほうが音が響く科学的な解説(気温と音波の屈折)、夜に出会う動物の対処法、薬と毒の作り方、火薬の具体的な調剤方法など、かなり幅広く書かれているので初心者におすすめな気がします。
現代でも問題となる、作業人数が増えるほど個人が頑張らなくなる社会的手抜きについても書かれていて、基本一人で任務に就いたほうがいいなんて話もあるところも興味深いですね。複数で任務にあたるときは担当分けをすればいいというフォローもありましたが。
個人的に忍びの技術を用いる武士を忍士と呼ぶみたいな記述があって、半忍半農じゃないけどおいしいポイントでした。