私は20年近くずっと『週刊少年ジャンプ』を買って読んでいるのですが、実は読者としても週刊で漫画を読むというのは大変なことでして。
『スケットダンス』や『銀魂』みたいに一話完結がベースの漫画はまだ比較的気軽に読めるのですが、長期連載漫画は数年たつとギミックが壮大になりすぎてコミックスでまとめ読みしないといまいち理解が追い付かないこともしばしば(※個人の感想です)。『ONEPIECE』は長期連載でキャラが多く世界観が作りこまれていて設定をちょいちょい忘れるし、『NARUTO』『BLEACH』はバトルが長いし、『HUNTER×HUNTER』は仕掛けが複雑で度々前の話を読み返さないと混乱するし。
そんな中、彗星のごとく現れて2年ほどで一気に駆け抜けた『チェンソーマン』。1部完結済みで2部はジャンププラスというweb漫画サイトに移行とのこと。
基本は主人公に異能が宿るバトル漫画。なのですがバトル描写が短く、展開が早いため本気で毎週噛り付くように読んでしまい、発売日である毎週月曜日にコンビニまで走り、連載後半に至っては読んだ後はネタバレに配慮しつつtwitterで同士と嘆きあうまでがセットでした。まとめ読みでももちろん面白い漫画なのですが、あの「毎週毎週が楽しみ！」「今週はマジでどういう展開になるの？」という衝動は他の漫画では経験しづらかっだてす。普通のバトル漫画だと短くてもバトルって2～3週続くからその間に展開が予想できるところ、主人公が義務教育も受けてない破天荒キャラで、ページめくった瞬間決着がついてたりするんですよ…。あと作者さんが映画大好きなようで演出がめっちゃめちゃお上手。漫画では見慣れない演出や画づくりがポンポン出てきて、展開が怒涛でも雑とか描写が薄い印象を受けない。
2021年前半には1部完結のコミックスが出ると思うので、未読な人は是非一度手に取ってみてください。連載の場が週刊少年ジャンプだったため、同じ作者さんの別作品よりかなり読みやすいです。
アニメ化も決まっていて、制作は『MAPPA』さんという、『ユーリ!!! on ICE』『この世界の片隅に』『どろろ』『呪術廻戦』など近年動きも絵の質も背景も演出も素晴らしい作品を作り出しているアニメ会社さん。信頼が厚い。楽しみですね。
