『日本現代怪異事典』

ホラーとか怪異好きから評判がいいものの、事典か…楽しめるかしら…と二の足踏んでたけど購入しました。楽しめました。

 

小学生の頃に聞いたことある怪談や、その別の地域版などが関連付けて書かれていたり、類似怪異のまとめや、凶器場所都道府県別の索引もあり、出典もめっちゃめちゃ書かれていて、「ああ、この作者さんは現代怪異に対して真剣に向き合ってて、なおかつ誠実なんだなあ」と感激しました。

洒落怖系も収録されてるのですが、淡々と書かれていて怖くはないです。想像力豊かだと違うかもしれませんが。ホラーにおける語り手の偉大さがわかりますね。小学校で聞きそうなレベルの怪談だけど初耳なものや、ガッチガチの地元なのに聞いたことないものもあり、子供の噂話ないしは口伝の弱さを噛み締めました。これ小学生の頃に読めてたら最高でしたね。

 

リンク先のインタビュー記事見てると、公務員やりながらデータまとめたって、スーパー有名な民俗学者柳田國男さんじゃん…しかも最初同人誌だったのか…となおびっくりするし、バラバラなデータをちゃんと出典とともにまとめた功績は本当に素晴らしいですね。

 

book.asahi.com

 

日本現代怪異事典

日本現代怪異事典

  • 作者:樹, 朝里
  • 発売日: 2018/01/17
  • メディア: 単行本
 

 

ちなみにアマゾンでは頻繁に売り切れますが、都度都度補填されますので(ここ3か月くらいずっと追っかけてた)、売り切れている場合はちょっと待つと正規の値段で買えると思います。