『華アワセ』

『華アワセ』という特殊めな乙女ゲームが完結したので感想を。面白いけどやや人を選ぶ乙女ゲームでした。

 

ここが変わってるよ、『華アワセ』!

・2大乙女ゲー雑誌の片方の企画が発端

・ゲーム付き書籍という形式で販売されていたため売り場がわかりづらい

・攻略キャラ5人いて、ソフト1枚につき攻略キャラが1人ないしは2人のみ!しかもbadendも多く「これはハッピーエンド…なのか?」という他の乙女ゲーの追随を許さない仕上がり

・1作目が2012年12月発売で完結の5作目が2019年11月と足掛け7年。普通の乙女ゲーだったら1本にまとめて発売するところを…7年…!(ただしその場合ボリュームがえげつないことに)

 

18禁表示はないし本番描写もないけど結構セクシーだったりするのはPCゲーあるあるなので割愛。

メインモチーフは花札。男女ペアになって花札で戦うという世界が舞台なのですが、3種の神器や童謡や日本神話に和歌などなど、和モチーフが満載でそういうの好きなオタクにはそれだけで堪らない逸品です。和モチーフ乙女ゲーはかなりありますが、ここまでテンコ盛りな作品は他にないはず。カッコいいキャラソンにも和楽器が使われていたりしますし、発刊ペースがゆっくりかつ出たら出たで大ボリュームなので「これはプロによる神々のお遊び的な…性癖爆発同人ゲーか…?」と7年疑ったままでしたが(結論は出ず)、やっと完結したので。面白かったです。そこら辺のホラーゲームより恐怖演出がある回もあって、本当に素晴らしかった。

 

完結編発売と同時に全シリーズ突っ込んだものも発売されたので、「オチまでそのままプレイできるの?じゃあやろっかな~」ってなかんじで軽率に手を出していただきたいですね。とにかく販売形式が独特で、たまにドラマCDとか香水とか出したりしてるんですけど、普通の移植がされたりアニメ化されたりあたりの希望は薄いので。原典を読め。

 

hana-awase.net