『ルワンダ中央銀行総裁日記』

 ネットで「現実世界版なろう小説」などと言われている『ルワンダ中央銀行総裁日記』を読みました。

 

 

なろう小説の定番は「異世界で大活躍する」こと。

1965年からの6年間、一人の日本人がアフリカの国ルワンダにて中央銀行総裁として着任し活躍するストーリーといえば合っているのですが、あくまで現実なので苦労ポイントが「ああー…」となりました。でも現実世界でそんなに正解をたたき出して進めることができるものなのか?というくらいモリモリ前進するお話ですし、銀行に疎い身としては「銀行って経済をそういう調整してコントロールするのか!」という感動もありました。ちなみにですが銀行関連言語がバンバン出てくるので、知識がない人間が調べながら読むと時間はかかります。通貨基金も二重為替市場も全く知らなかったので。

 

ちなみに有名なルワンダ虐殺は1994年。このあとに約30年後にあんなことが…と考えると複雑な気持ちになります。増補版にはルワンダ虐殺に対するコメントも追加されていますのでセットで是非。