『風の谷のナウシカ』

ジブリファン、サブカル好きには有名なコミック版『風の谷のナウシカ』。

 

映画『風の谷のナウシカ』は1984年公開。コミック版は1982~1994年連載。

2018年現在、未成年の人がこの漫画に自力でたどり着くのはなかなかレアなのでせめても紹介させてください。

 

風の谷のナウシカ』は腐海という毒を吐き出す植物の原生地の側で生活を立てている集落「風の谷」で暮らす主人公ナウシカが、近くの国家の軍や、他の集落、古の文化などいろんなものに巻き込まれ、時には自分から首を突っ込み、世界の成り立ちに触れるお話です。

映画ではコミック全7巻のうち2巻までの内容までしか使われていないので、続きを読む感覚で読んでもらってもよさそうです。

クシャナ殿下がかっこいいし、ナウシカの自分で考えて動く姿は立派だし、ストーリーとしても映画に出てこなかった他の勢力(クシャナ属するトルメキアの敵対国家ドルク諸侯国連合や蟲使い、森の人など)もぐいぐい出てきて面白いです。

設定に作中で説明がなかったりするので、何度も読み返したりもしますが、勢いで読んでも本当に面白い。これを定期試験前とかに読むと世界がどうでもよくなり、試験に対する不安も熱意も消えます。ソースは私。

 

たまに日本テレビ系列のテレビ枠でジブリ映画は放送されているが(一度ではなく何度も放送してもらえるのは、本当にジブリパワー様様である)、今後はどうなるかわからない。過去の名作が特別興味ある人の目にしか触れないのは悲しいので、過去の名作映画を放送するテレビ枠がもっと増えるといいなとおもいます。

 

 

『金色のガッシュ!!』

週間少年サンデーで連載していた漫画『金色のガッシュ!!』です。

私の三大ベスト漫画にランクインしています。

 

ある日、男子中学生である主人公が魔界の子と一緒に、魔界の本を使って魔界の子100人バトルロイヤルを勝ち抜いていくお話です。

主人公+戦うパートナーという組み合わせは、JOJOでもポケモンでもペルソナでもおなじみですね。シャーマンキングはちょっと違うけど。

 

ポイントは、3点!

1.バトルに負けても魔界の本が普通に燃えても負けで、負けたら魔界の子は魔界に帰ってしまう…(強い絆で結ばれつつも、どうしても帰らなきゃいけないシーンは本当に心が揺さぶられます)

2.魔界の子はそれぞれ特化スキル持ちなので、単体だとバトルロイヤルで勝ち進めないのでは…という子も、めちゃ賢い主人公含めた本の使い手次第でバトルが手に汗握る展開に!

3.人間と魔界の子のこころの絆次第で本がグレードアップしてどんどんバトルが激しく派手に!

 

ただのバトルものと思わないでください。キャラ同士のやり取りとか、突然のギャグとか、本当に楽しめる素晴らしい作品です。完結まで無駄がない。

個人的に主人公のガッシュ・清麿ペア、友達となるウォンレイ・リイレンペア、レイラ・アルベールペアが好きなので、ぜひ活躍を見ていただきたく。

ちなみにアニメもいいですよ、清麿(cv.櫻井孝宏)、ウォンレイ(cv.石田彰)ですからね。2003~2006年だから今見ると声優がゴージャス。

 

ちょっと絵に癖があるけど、コマ割りや台詞配置、テンポ含めて読みやすいのでそこは気にしないでください。むしろこの絵だからこその魅力です。

漫画文庫だと全16巻らしいのですが、週末などにガッと読んで欲しいですね。

 

 

 

クイックルワイパー

私は今年、とうとう花粉症デビューしてしまいました。

社会人になってから春先は調子を崩しても、季節の変わり目だから風邪かも、と自分をごまかしていたけど、目のしょぼしょぼと鼻水が凄かった。

そしてベテラン花粉症の主人から薬を分けてもらったら、たちどころに治まった。これは花粉症です。

 

いままで主人に言われるとおり、春先は外で洗濯物を干さない、窓を開けない、などといったことは実施していたし、ネットで見て花粉症にいいとされているプーアール茶を淹れたりはしていたのだが、私まで花粉症にかかったとなると、より一層対策を取るようになるのは当然の流れ。

そこで見たのが「クイックルワイパーでマメに床拭きするといい」という情報。花粉はコートとかにも付いてくるもので、家の中への侵入は避けられない。その侵入してきた花粉をマメに掃除して捨てましょうということであった。

 

会社帰りにマツキヨに寄って、早速購入し試したら、花粉症関係なくとてもよかった。

いままでコードレス掃除機で「ほこり溜まってきたな」と思ったら掃除するというずぼらシステムだったのですが、1週間に2回くらいやるだけで綺麗がキープできる。

掃除機より軽いし、無音だし、薄いから掃除機では入り込めなかったところも掃除できるし、ウェットタイプのシートを買ったので軽く拭き掃除までで来ている手ごたえ。

 

花粉をうまく除去できていたかは不明ですが(頻度も少なかったし)、

見事にクイックルワイパーは我が家の掃除道具に加入することとなりました。

フローリング系のおうちは是非一度試して欲しいです。畳もいけるそうです。

高性能な掃除機やルンバ、ブラーバあたりをお使いの人にまですすめるものかはわかりませんが、一人暮らしの人とかは掃除機よりもこっちで十分じゃないかなあ。

 

www.kao.co.jp

『彩雲国物語』

彩雲国物語』 が好きです。

 

カテゴリはおそらく少女向けラノベもしくは少女小説なのですが、NHKでアニメ化もされているし、コミカライズもされていたので、どこかで見たことある人も多そう。

 

舞台は中華圏ファンタジーで、主人公は名家の血を引き継ぎながらも凋落したため、貧乏生活をしつつ快活に働く女の子。賢い父の指導を受けて役人になりたいと願いながらも、女性はそもそも役人になるための資格受験の権利すらない。

そんな中、駄目な王様をしっかりさせるため期間限定で妻になったり、男装して役所で働いたりと、どんどん前を向いて進んでいく元気がでるお話です。主人公、けっこうずけずけ言うし、でも賢いからまわりを危険に巻き込むような無駄な足掻きとか精神論かざさなくて、読んでいても気分いいです。

 

少女向けというだけあって、逆ハーレムかってくらい周囲の人間に好意を寄せられますが、どうしてそういう好意を向けられるかの過程があるので納得できるし、基本軸が恋愛ではなく政治なのでずっと読んでいて面白いんです。

初期は凄い血筋や立場の人間のおかげでひとまず戦う場までいけるし、かといって一時が万事周りのおかげではなく主人公も頭をフル稼働して事態を収めていくところは普通にプロジェクトXじゃないけど仕事成功話を読んでいるようで気分がいいし(だから男性にもオススメできる)、

途中で一度そういう凄い人たちから離れて、優秀だけど親切でもない先輩と上司とで戦うところは応援してしまうしってところがとても魅力的。。

シリーズ後半はファンタジーと恋愛と権力争いが強くて、主人公の働きっぷりが好きな身としてはちょっと口惜しい展開なのですが、シリーズが終わる方向としてはわかります。

 

カッコよくて思わず憧れてしまうような殿方や女性がたくさん出てくるので、読んだ人同士では「誰推し!?」というトークも盛り上がること請け合い。

私個人は中盤で出てくる賢いけど親切ではない先輩が大変好きです。この先輩は仕事あり気で主人公のことを評価するタイプだから、彼の側であればずっとめためたに働く主人公が見られるんですよね…働くっていいよね…。

 

彩雲国物語 一、はじまりの風は紅く (角川文庫)

彩雲国物語 一、はじまりの風は紅く (角川文庫)

 

 

十二国記シリーズ

この世の中には完結が心配されている作品が多々あります。

HUNTER×HUNTERベルセルクガラスの仮面王家の紋章など。

小説でもあるんですが、そのうちの一つが十二国記シリーズです。

 

舞台は中国のような雰囲気がある異世界。主人公である女子高生が突然その異世界に招かれるも、味方もおらず一人で生き抜かなければならないことを知るのですが、世界設定がめちゃくちゃ細かい、そして魅力があふれている。また、主人公補正はありつつも、よその作品より凄いシビアで大変です。昨今のなろう小説の主流をイメージしてると多分死ぬ。

 

異世界にはは12の国があり、それぞれ一人の王と神獣の麒麟が国を治めている形式なのですが、王がいない時期は国が荒れる、王は健全な政治をしていたら死なない、特別な木から赤ん坊が生まれるため女性が妊娠などということはない、獣以外に半獣と呼ばれる獣にも人にもなれる生き物がいる…と設定を理解できないと読者は脱落します。

中国らしい世界なので役職や町や人の名前は漢字表記。横文字が覚えにくい私としてはよかったのですが、それにしても多すぎて混乱は避けられないです。そのうち覚えちゃいますが。

でも1巻は「この主人公はこの異世界でどうやって生きていくのか?」をわくわくしながら読めるし、他の国の王や麒麟視点の巻では「国や人を治めるとはどういうことなのか」など興味深く読めます。お恥ずかしながら私は政治については全然明るくないのですが、それでも読んでいて世界観にはまるし、お手本にしたい素敵なキャラもたくさんいるのでおすすめです。

 

シリーズのうち、『図南の翼』という「王不在で荒れ果てている国で、12歳の子供ながらも責務を果たすため、王選定のための山に登る」という巻がいちばん好きなのですが、世界観理解していないと魅力が半減しそうなので是非1巻「月の影 影の海」からお読みください。

休み休みでもいいし、アニメ化(ちょっと一部オリジナル展開入っています)もしているのでアニメ見てからでもいいです。

そして毎年年末に新潮社公式サイトで進捗報告あるので、「ああ今年も出なかったか、でも執筆はされてるらしいので、楽しみにしています…」と一緒に心の中で唱えて、新年迎えましょう。

 

www.shinchosha.co.jp

 

 

 

戯言シリーズ

西尾維新さんという作家さん、ご存知の方は多いかもしれない。

作家さんを知らなくてもエンタメにそこそこ触れている方は「物語シリーズ」とか「掟上今日子」あたりのタイトルは聞いたことあるかもしれない。

そんな作家さんのデビュー作『クビキリサイクル』から始まった「戯言シリーズ」が好きだってお話です。

 

戯言シリーズというのは主人公の肩書きが「戯言使い」というものだから。

この主人公いーちゃんが孤島で、学生生活で、陸の孤島で、辺境の学校で他遭遇した事件を推理などしていくシリーズです。

キャラクターが「おかしな言葉遣いをする単純な不思議ちゃん」というだけでなく設定からしておかしい人が多く、主人公が人見知りしないけど初対面の人すらおちょくったりするタイプの面白主人公で、そして西尾維新さんらしい言葉遊びが随所に発生していて読んでいて楽しいシリーズです。あと萌キャラ殺しといわれるほどキャラが死ぬ。「えっえっこんな特徴満載のキャラ殺すの!?」ってくらい死ぬ。私が高校生のころに出会った小説なんですが、そんなの好きにならないはずがない。

 

シリーズ後半はおかしなキャラクターのうちバトル特化したキャラが多くなっちゃうので、シリーズ2作目の『クビシメロマンチスト』をまずはオススメします。1作目の『クビキリサイクル』もいいけどね、2作目は現代京都を舞台にして、プチ聖地巡礼とかもできますので。

 

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)

 

 

西尾維新さん、あれよあれよとメジャー化しましたね。

戯言シリーズ派生の「人間シリーズ」「最強シリーズ」、別の世界観の「世界シリーズ」、「りすかシリーズ」、「物語シリーズ」、「刀シリーズ」、「伝説シリーズ」、「ニンギョウがニンギョウ」などいくつか追っかけていましたが、やはり初期「戯言シリーズ」がいちばん好きです。

『プロジェクトマネジメント的生活のススメ』

前職、映像業界でプロダクションマネージャをしてたのですが、その仕事につく前に読んでおきたかったなという本です。

『プロジェクトマネジメント的生活のススメ』、著者は慶応大大学院で講師をされてる方です。

 

帯にも書かれているのですが、「カレー」がキーワード。

一人で馬鹿正直にカレー作るときにかかる時間をどうコンパクトにするかを考えたとき、たとえばお米は炊くのに時間がかかるから最初に炊飯器仕掛けるくらいは思いつくところ。

ここで、「炒めるものにも順番はあるか?」「では人手を増やしたらどこの作業が短縮できるか?」までがまずファーストステップ。

そこから「そもそもごはんもカレーもレトルトにしたら一番時短では?」「カレーだけレトルトにしたらコストが一番安いのでは?」「レトルトでも高級ホテルの特製レトルトならば、手作りより味もいいのでは?」と各種パターンを考えて、そのときの最適解を出しましょうという話。

たしかに他の作業に時間かけたいなら出前っていうルートもあるし、駄目になりそうな野菜処理する為にカレーを作らなきゃならないって事情もあるかもしれないし、友達と電車乗っておいしいカレーを食べに行ってもいい。

「自炊すれば安い」みたいな話はありますが、安いだけが価値じゃないんですよね。

 

他には、自分の生活を把握するためにライフログをつけようとか、問題の原因を人の資質や意識に求めてはいけないとか、仕事経験した上で「わかるけど~~それ仕事でやるの難しいんだよ~~」ってことが改めて大切なことだと説明されてて読んでよかったです。こういう考え方する上司の下で働きたいよね。

 

あと巻末の生徒からの質問回答がバリエーションに富んでておもしろかったです。具体的な事例に落とし込んでもらえるとわかりやすいですよね。

 

プロジェクトマネジメント的生活のススメ

プロジェクトマネジメント的生活のススメ