WW2についての地図

WW2の戦闘について地図付きで説明がある2冊を読みました。どちらもイギリスの方が著者のようです。

『全史』のほうが大きく、印象的な出来事については見開き使って写真も掲載してくれているのでイメージしやすいです。地図での戦況も色別に時間や時期を分けて書いてくれていたのでわかりやすくもありました。戦後の影響についても補足あってよかったです。

『戦況図解』は上記に比べてテキストが充実していることと、戦況ということで戦艦や司令官の名前なども多く載せてくれていて、なるほどねと。

 

戦勝国であるイギリス著なので、同じく戦勝国側の中国の被害者数とか本当かな…という数字そのまま載せてたりします(中国発表での数は戦後からどんどん増えているので)(研究が進んで増えることもあるけど近年の中国発表の数字って半信半疑で聞いてなきゃまずくないです?)。

が、日本で調べてると簡単には遭遇しない「日本が前半戦どこまで攻めたのか」「どういう勝ち方をしていたのか」という情報や、「イギリスからはWW2や日本はどう見えていたのか」という視点が見えてよいです。

植民地のアフリカでなんであんなに揉めたのかとか、占領後すぐのフランスのドイツ傀儡政府とか、どういう情報がお互い漏れていたのかとか一つの情報としてとても勉強になりました。

 

もちろん足りてない情報も多々あるので(1945/8以降に北海道に攻めてきたロシア軍ネタとか)(イギリスが管理していたパレスチナユダヤ旅団とか)(「日本軍は中国でチフスコレラなどを使い民間人を大量殺害」とあるけどこれ初耳ながら731部隊には触れられていない)、これはこれで別途いろんな本に手を出さないと知らないのままのことも多いですが…こればかりは仕方がないですね。