『ナチスは「良いこと」もしたのか?』

ロシアが「米英の手によるナチズムやファシズムがロシアを滅ぼそうとしている。戦いでの連帯を呼びかけ、再び勝利する」なんて言いながらウクライナを侵略していますが、果たして私たちはナチズムについてどれくらい理解しているでしょうか。

全然わからない人より、ちょっとわかっている気になっている人にこそおすすめなのが『ナチスは「良いこと」もしたのか?』。

 

 

ナチスアウトバーン(ドイツ版高速道路)を作った!」「ナチスのおかげで経済が回復した!」なんて聞きますが、それって本当にナチスが発案した?(他人が作った政策を引き継いだり、便乗しただけだったりしない?)

何か犠牲にしていない?(特定の誰かにとってだけ良いことは正確には良いことではない、ただの差別や搾取の結果では?)

ナチスは派手に宣伝していたけど、実際に一般市民の何割が家族旅行をして、安価で国民車を手に入れられた?

 

ナチ関連書籍でも事実として書かれていたりする事柄の真偽を確認し、そしてデマが捏造されやすい歴史に対してどう取り組むべきかが書かれています。

ホロコーストは嘘!」なんてめちゃくちゃな言説に対して、その影響や我々はどう対峙していくべきかなども考えさせられる本なので、ナチス関係なく幅広く読んでほしいです。