目黒区美術館『世紀末ウィーンのグラフィック』

来月6/9(日)まで開催の『世紀末ウィーンのグラフィック』に行ってきました。

ウィーンについては詳しくなかったのですが、「1897年のウィーン分離派設立から1914 年の第一次世界大戦勃発まで」あたりの世紀末をテーマに集められた作品。同時期に活躍したチェコミュシャが好きな私は装飾や文様など一部に「ミュシャっぽさ」を感じてすっごく楽しかったのでおすすめです。大人800円。

浮世絵に影響受けた版画とか、金をうまく使った本の装丁とか、幅広く展示があって多分何かしら好きなものが見つかるのでは。

mmat.jp

楽しすぎて売店で図録買うか迷って、『ヨーロッパの装飾と文様』買いました。ウィーンも楽しかったけど、装飾好きだな…って気がついたのと「ロマネスク」「ルネサンス」「ロココ」が区分けされていて、判別つかない超初心者の自分への入門書として。

長く生きて雑多な知識が紐づいて、やっと興味がわいてきた分野…!

ヨーロッパの装飾と文様

ヨーロッパの装飾と文様

 

 

 

目黒区美術館自体もオススメです。まず、めっちゃ空いてる。東京の美術館とは思えないくらいゆっくり見れました。

次に本。1階にお茶休憩もできる書籍コーナーがあって(喫茶店は時間限定で稼動)、そこに「週刊グレートアーティスト」という、いわゆるディアゴステイーニ形式で毎週か隔週ペースで著名な西洋画家を一人ずつまとめたものの完全版がありまして(ただしなぜか第4集だけ欠如)、私はそれをむさぼるように読みました。一度全部さらいたかったので斜め読みでしたが、日本人からはわからない美術に関する西洋史や宗教史の解説(西洋画のテーマで多分一番多いですよね)、描くときにモデルさんにポーズをとってもらうことも多いですがそれに関するエピソード、絵の技術の解説など、全然西洋画わからないって人向けで超読みまくりました。

お茶頼まなくてもよくて、他にも数は多くなくとも画家ごとの分厚い本があり、日本画についての本もあり、十分楽しめる書籍コーナーでした。

 

近所だったら本当に年間パス買って通ってました。惜しい。