『「育ちがいい人」だけが知っていること 』

昔から「おじょうさま」なるものにほんわか憧れを抱いています。

恐らく私の母方祖父母世代はそういう世帯だったようなのですが、私が物心つく頃には普通の家庭となり、私自身もお嬢様学校に行く気にはなれず(当時はやんちゃしたりゲームしたりしていたかった)、本物と接触する機会がほぼないまま今に至ります。

ただ漫画や小説に出てくるお嬢様や、うわさに聞くお嬢様への憧憬は衰えず、こんな本買いました。

 

「育ちがいい人」だけが知っていること

「育ちがいい人」だけが知っていること

  • 作者:諏内 えみ
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

高校生くらいから『お嬢さまことば速修講座 』『淑女のルール』などを買って読み込んではいたものの、10代が実践できることなどたかが知れていて、フランス料理のフルコースに立ち向かう機会はなく、万年筆を買ったもののすぐインク詰まらせ、長年使えるベーシックな高級服なんて変えるわけもなく。

でも、たとえばご飯は残さず食べるとか、お箸をちゃんと持つとか、ハンカチティッシュは必ず持ち歩くとか、エレベーターは率先して開閉ボタンを押すとか、「育ちがいい人は親からの教育で当然できている、マナー本に載る以前の気遣い」がまとまっていてよかったです。そういうことを知りたかったんです、私は。

親はそこそこ育ちがよかったはずなので、お金を渡すときはぽち袋に入れるとか(返金とか集金とかいろいろ)、靴の脱ぎ方とかは知っていたんですけど、たとえば傘の持ち方や傘ですれ違う時の作法は認識できていなかったので読んでよかったです。

 

世の中よくわからないマナーが横行しているなとも感じますが、実在する「育ちがいい人」と接触すると「相手をきちんと尊重しているマナー」の気持ちよさに感激するので、気づき次第どんどん取り入れていきます。

でも万年筆は3本くらい挑戦して全部詰まらせたのでもう買いません…。