『日本語をみがく小辞典』

読むのに時間がかかった濃厚な本のご紹介。『日本語をみがく小辞典』です。

 

日本語をみがく小辞典 (角川ソフィア文庫)
 

 

テーマひとつにつき3~8ページくらいで、その言葉の歴史や根源や類語などについて淡々と述べられているのですが、情報量が…情報量が多い…!次から次へとサンプルを出し、それについて深く尺を取って述べず畳みかけてくるので、テーマひとつ読むたびに脳内で整理するので時間かかりました。

令和元年に出版されたこちら、古今和歌集のような古書からガッチガチの現代の言葉遣いまでサンプルとして挙げてくるので強いです。「水さえ使えばなんとかなるとおもってる、多雨地帯の民族ならでは」「日本語は生き物とそうでないものを区別する」「行為主体、自己中心な言語」など、海外の言葉とは違う点を理由とともに書きだしてくれてるのも面白い。日本は島国で、我々の祖先は農耕民族なのが言葉で現代まで伝わっている。なにそれこわい。

 

巻末に参考文書ないのですが、著者の方が多分第一人者だからなのでは…?とおもうのですが、ちょっとわからないです。wikiは信用ソースにはならない派なので…

「なるほどね!?」「そういうことだったのか!」がボロボロと、怒涛の勢いで書かれているので、あまりにもそれが滑らかなので逆に「…デマなのか?」と疑っちゃうくらい、とにかくボリュームとおもしろさがあるのでおすすめです。

日本語ってすごいなあ。